予測不能なギャグとシリアスの応酬にハマる！
アニメ化もされた『NOBLESSE -ノブレス-』は、まさに「ギャグからの～シリアス、シリアスからの～ギャグ！」という謳い文句がぴたりとハマる、読者を飽きさせないファンタジーアクションです。
820年もの長い眠りから目覚めた高貴なる存在「NOBLESSE」であるカディス・エトラマ・デ・ライジェルが、忠実な執事フランケンシュタインと共に現代の高校生活を送るという斬新な設定に、まず度肝を抜かれました。
この作品の最大の魅力は、その予測不能な展開と、読者の感情をジェットコースターのように揺さぶる緩急のつけ方です。
ライジェルが現代文明に戸惑う様子や、ラーメンを愛する（しかも麺が伸びるのを「量が増える」と喜ぶ）といった突拍子もないギャグシーンでは、思わず吹き出してしまいます。
特に、圧倒的な力を持つはずのライジェルが、なぜか日常生活ではポンコツぶりを発揮するギャップがたまらなく面白い！
しかし、そんな日常の笑いから一転、謎の組織「ユニオン」や、貴族たちの陰謀が絡むシリアスなバトルシーンに突入すると、物語は一気に緊迫感を増します。
ライジェルが自らの絶対的な力を使って、大切な人々や平和を守ろうとする姿は、まさにヒーローそのもの。
壮絶なアクションシーンと、彼らが背負う重い宿命が描かれることで、物語は単なるコメディでは終わらない深みを見せてくれます。
そして、シリアスな展開で手に汗握ったかと思えば、また不意打ちのようにギャグが差し込まれる。
この絶妙なバランスが、『NOBLESSE -ノブレス-』を唯一無二の作品にしています。
読者は笑いと感動、そしてスリルを同時に味わうことができ、ページをめくる手が止まりません。
完璧な強さと、どこか抜けている可愛らしさを併せ持つライジェルを中心に、個性豊かなキャラクターたちが織りなす人間ドラマもまた魅力的です。
ファンタジーアクションとしての爽快感と、思わずクスリと笑ってしまうギャグが融合したこの作品は、一度読み始めたらきっとあなたもその魅力の沼にハマるはずですよ！